雑司ヶ谷の歯医者｜いとうデンタルオフィスの歯周病治療

歯周病が進行すると噛む力が弱まり、硬いものが食べにくくなります。さらに歯を失ってしまうことで見た目や発音にも影響が出てしまいます。しっかり噛めなくなれば食事を楽しめなくなりますし、栄養状態にも悪影響を与えてしまいます。こうした悪循環を防ぐためにも、歯周病は予防や早期発見、そして継続的なケアがとても大切になります。

歯周病には、以下の4つの「S」と呼ばれる特長があります。

歯周病は「サイレントディジーズ（静かなる病気）」とも呼ばれ、自覚症状がないまま徐々に進行する病気です。放置すれば歯の寿命を縮めるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。この自己管理というのは定期的な継続管理として、歯科受診することも含まれています。

歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患とも関連する恐ろしい病気です。
歯周病菌が増えると、血管に入り込み血栓をつくりやすくなるため、心疾患や脳梗塞を引き起こすリスクが高まるといわれています。

また、歯周病と糖尿病は相互に深く関係しているとされています。歯周病が悪化すると糖尿病のコントロールが難しくなり、逆に糖尿病により歯周病の進行を早めることがあるのです。

妊娠中も注意が必要です。妊婦さんはホルモンバランスの変化によって歯周病にかかりやすくなります。さらに、歯周病菌が出す毒素が子宮の筋肉に作用し、早産や低体重児出産のリスクを高めるとされています。

高齢者に多い誤嚥性肺炎も、歯周病と関連がある病気です。誤嚥性肺炎の原因となる菌は多くが歯周病菌とされています。誤嚥性肺炎は命に関わる病気ですので、予防のためにも歯周病をしっかりコントロールすることが大切です。当院では、全身麻酔を伴う手術の前後に医科と連携し、お口の中の環境を整えることで、誤嚥性肺炎などの全身リスクの低減にも取り組んでいます。

歯ぐきに軽い炎症が起きている状態で、歯周ポケットの深さは2～3mm程度です。痛みや腫れなどの自覚症状はほとんどありませんが、ブラッシング時に出血することがあります。

歯を支える組織が破壊され始める段階で、歯周ポケットは約4mmになります。歯ぐきが赤く腫れたり、冷たいものがしみたりすることがあります。ブラッシングの際に出血が見られることもあります。

歯の周囲組織の破壊が進んでいる段階になります。歯を指で押すとぐらつくようになり、歯ぐきの腫れや口臭が目立つようになります。また、歯が浮くような感覚を覚えることもあります。

歯を支えるあごの骨が半分以上溶けており、歯周ポケットの深さは6mmを超えます。歯ぐきから膿が出たり、口臭が強くなったりするようになります。歯のぐらつきがさらにひどくなり、そのまま放置すればやがて自然に抜け落ちてしまうこともあります。

歯周病の予防や治療の基本は、プラークを取り除いて汚れをためず、清潔な状態を保つことです。そのためには、毎日のブラッシングが欠かせません。当院では、お口の状態や歯並びに合わせて、正しいブラッシングの方法を丁寧にアドバイスします。ごく初期の歯周病であれば、適切なケアによって歯ぐきの状態が改善します。

プラークが石灰化した歯石はブラッシングでは落とせません。まずは、スケーリングにより歯石を除去します。歯と歯ぐきの境目や歯根に付着したプラークや歯石については、ルートプレーニングにより丁寧に除去します。処置後は歯の表面をなめらかに整えて、再び汚れがつきにくい状態に仕上げます。

歯周病検査で条件を満たした場合、3ヶ月に一度のペースで歯石除去やクリーニングを行って、歯周病の重症化を防ぎます。口腔内全体のケアを行うことができ、初診料なしで再診扱い、さらに保険制度も適用されます。

3回目以降の歯周病検査の結果にて、条件を満たしている場合に行います。歯周組織の治癒や、治療後の状態を安定して維持するための処置で、3ヶ月に一度を目安に継続的なケアを行います。

歯周外科には専用の器具を使用します。

歯ぐきに麻酔をかけ、歯周ポケットの奥深くに残った歯石やプラーク、さらに感染した歯ぐきの組織を丁寧に除去します。通常のルートプレーニングでは届かない、深い部分の汚れを取り除くための処置です。

麻酔後に歯ぐきを切開して歯根を露出させ、目で確認しながら歯石やプラークなどの汚れをしっかり取り除く外科的処置です。症例によってはフラップ手術とともに、歯周組織再生剤を併用して歯周組織の再生を促す処置を行います。

根面被覆術（こんめんひふくじゅつ）は、歯ぐきが下がって露出した歯の根元を覆う治療法です。見た目の改善や知覚過敏の緩和、歯周組織の健康維持を目的として行われます。歯周形成外科の技術を用いて対応します。

フラップ手術と併せてゲル状の歯周組織再生剤を使用し、歯周病によって失われた骨などの歯周組織の再生を図る高度な治療です。